国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
~ 局所進行性又は転移性の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)がん患者を対象 ~
2018年3月30日
国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
~ 局所進行性又は転移性の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)がん患者を対象 ~
2018年3月30日
希望をつくるすい臓がん研究支援
すい臓がん患者の希望はがん研究から生まれます。みなさまのご寄付が、すい臓がんの特効薬開発に大きく貢献します。 みなさまのがん研究への「投資」が、最終的に「大きな成果として患者に還元される」ことになります。今、できること。がん研究に投資して、力をあわせて、すい臓がんを撲滅しましょう。2018年よりパンキャン賞を受賞した研究者には、米国癌学会すい臓がんスペシャル大会に参加していただき、世界のすい臓がん研究者の研究発表、FaceToFaceの情報交換をしていただくために旅費の助成金を提供する予定です。いくらでも結構です。みなさまのご支援がすい臓がん生存率を改善します。明日のすい臓がん患者のためにご支援ください。
パンキャンジャパンでは、米国パンキャン本部からの情報をもとにして、日本が国際標準治療薬が使えない「ドラッグラグ」問題の解決にむけて政策提言活動を続けてきました。その結果、5年以上かかっていたドラッグラグ問題も最近では2年と短縮されてきましたが、我々の目標は「ドラッグラグ0」です。パンキャン本部ではすい臓がんの「ゲノム医療」をすすめるために米国食品医薬品局(FDA)とともに小人数、しかも2年で結果をだす新しいタイプの治験を用意しています。これを日本で実現するのはハードルが高いと言われています。ドラッグラグ問題がさらに悪化することのないよう、すい臓がんのゲノム医療実現に向けて厚生労働大臣あてに要望活動を進めてまいります。みなさまのご支援をよろしくお願いします。
寄付が使われるのは・・・ 「すい臓がん研究者へのパンキャン賞」
「すい臓がん治療薬のドラッグラグ解決、ゲノム医療実現ための政府提言活動 」
■膵臓がん撲滅基金 こちらから寄付の額を選択してください。 ※個人情報・クレジットカード情報はNorton Securityで安全管理をしています。 |
海外ニュース:免疫チェックポイント阻害剤の長所と短所
2020年3月16日
著者:Benedette Cuffari、M.Sc.
がん治療目的での免疫チェックポイント阻害剤の急速な進歩と広範な使用は、病気の治療方法に革命をもたらしました。免疫療法ががん患者にとり、より身近な治療オプションになるにつれて、免疫チェックポイント阻害剤による治療の長所と短所の両方を明確に理解することが重要です。
祝 6月23日 PRRT療法ルタテラが国内承認される
本日、富士フイルム富山化学株式会社は、放射性医薬品「ルタテラ®静注」(以下、「ルタテラ」)について、「ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍」*1を適応症として製造販売承認を国内で取得したと報告しました。
「ルタテラ」は、ペプチド受容体放射性核種療法(Peptide Receptor Radionuclide Therapy; PRRT)に用いられる医薬品です。今回、「ルタテラ」は、「ペプチド受容体放射性核種療法剤」として国内で初めて承認されました。
この医薬品に関して、2010年ごろからスイスやドイツでPRRT療法による治療を受けたNET患者さんの体験談が契機となり、PRRT療法についての情報が拡散し始めました。しかし、同時に海外まで行かなければ受けられないという制限を解除してほしい、国内でもPRRTで治療を受けたいという多数の要望を受け、パンキャンジャパンでは署名を集めて「ルタテラの早期承認に関する要望書」を2015年5月に塩崎厚生労働大臣に提出させていただきました。それから6年、本当に長い期間でしたが関係者の皆様のご尽力のお陰でやっと実現できた承認です。関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
2021年1月23日(土)に開催された「第8回 日本神経内分泌腫瘍研究学術集会」で、NPO法人パンキャンジャパン 眞島喜幸 理事長が「優秀演題賞」を受賞しました。発表した演題名は「神経内分泌腫瘍患者の診断と治療へのアクセスにおける課題の調査(SCAN)-NET診断に関する日本、欧米、世界の比較-」でした。この発表は、国際神経内分泌腫瘍同盟(International Neuroendocrine Cancer Alliance:INCA)が2019年に行った国際的なアンケート調査SCANのデータを日本向けにまとめたものです。SCANのアンケート調査は、英語から日本語を含む14か国語に翻訳され、68か国、2359人が参加して行われました。抄録は、下記からダウンロードできます。
~TGENの臨床試験でNABPLAGEM療法を体験して~
写真:バラ畑の膵臓がん患者マイケル・フランシス
著者:マイケル・フランシス
2021年2月17日
•黄疸は膵臓がんの診断につながります
•化学療法と放射線療法による臨床試験の治療(NABPLAGEM:GA療法+シスプラチン)
•後のメンテナンス処理
私の名前はマイケル・フランシスです。私は米国で6つしかないバラ園の1つを営んでいるバラ農家です。
膵臓がんとしてよく知られている膵腺癌の旅は、2018年11月26日に始まりました。重度の黄疸を患い、吐き気がひどかった週末の後、妻の主張で、主治医を訪ねました。私はすぐにアリゾナ州フェニックスのメイヨークリニック病院の緊急治療室に行くように言われました。
診察室に入ってからメイヨークリニック病院の4階に来るまで、たった6時間しか経っていませんでした。 CTスキャンは血管の周りにあった膵臓の腫瘤を映していました。 III期の膵臓がんにかかっていると言われました。翌日、胆管にステントを留置し、黄疸が消えました。
臨床試験に光をあてるシリーズ その2
著者:アリソン・ローゼンベルグ
2020年1月16日
🔳病院の待合室にいる膵臓がん患者が臨床試験に参加する
編集者注:1月は膵臓がんの臨床試験啓発月間です。「臨床試験に光をあてる」シリーズを特集しています。臨床試験についての理解を深めることで、臨床試験が患者にとり、どのように利益をもたらすかについて学びましょう。この記事では、自分自身と将来の患者にとって、臨床研究への患者の参加の重要性に焦点を当てています。
臨床試験がなければ、また膵臓がん患者さんが臨床試験に参加しなければ、膵臓がんのような厳しい疾患を治療するために承認された数々の医薬品も生まれませんでした。臨床研究に参加する膵臓がん患者は、標準治療より良い効果が期待される治療を受け、予後が改善される可能性があります。今日利用可能なすべての治療は、臨床試験を通じて承認されてきました。膵臓がん患者会である米国パンキャン本部(PanCAN)では、膵臓がんのNCCNガイドラインで推薦されているように、診断時およびすべての治療を決定する際に臨床試験への参加を考慮するように強く推奨しています。
🔳臨床試験で最先端治療を受ける
膵臓がんとの闘いにおいて、臨床試験はしばしば最良の治療オプションを提供し、患者はがん研究の進歩の果実である新薬、改善された治療オプション、およびより良い予後につながる可能性がある最先端の治療に早期にアクセスすることができます。
すべての臨床試験参加者に対して、主要な医療施設で一流の医師と看護師によるケアが提供されます。患者は、他の方法では利用できない新しい実験的治療または治療の組み合わせにアクセスすることができる可能性があります。
実験的治療が初めて患者でテストされる場合でも、患者の安全を確保し、理解を得るための措置が講じられています。患者はインフォームドコンセント(IC)について説明され、同意してはじめて参加することができます。つまり、受ける治療法、予想される副作用など、臨床試験の詳細が事前に説明されます。新しい実験的治療(他のがんで承認された医薬品のない)または薬剤の組み合わせが今日の患者に効果的であるかどうかを見つけることは、将来の患者にも非常に役立つ可能性があります。
🔳臨床試験で標準治療を受ける
臨床試験のデザインによっては、一部の参加者は、実験的な治療または組み合わせではなく、標準的なケアを受ける場合があります。これは、治験担当医師が実験的治療の有効性と安全性を、同様の特性を持つ患者のグループの標準的な治療オプションと直接比較できるようにするために必要です。
患者とその医療チームは、自分がどの治療を受けているか、また実験的治療か標準治療かを知っている場合と知らない場合があります。
患者が臨床試験を通じて標準治療オプションを受け取るとき、それらは実験的治療を受けている患者と同じくらい厳密に監視されます。臨床試験に参加している患者は、試験外の患者よりも注意深く監視される場合があります。
また、臨床試験を実施する医療専門家や施設は、膵臓癌患者の治療にかなりの経験を持っていることが多く、最先端のケアを提供しています。
場合によっては、支持療法が患者に提供されない臨床試験の一部として含まれ、生活の質(QOL)を向上させ、治療への耐性を高める可能性があります。
新しい治療法が将来膵臓癌患者に利益をもたらす可能性は、臨床試験の参加者、つまり実験的治療を受けた人と試験内で標準的なケアを受けた人の両方にかかっています。
🔳臨床試験を見つける方法
パンキャンがお手伝いします。
私たちは、米国で利用可能な膵臓がん臨床試験の最も包括的で最新のデータベースを維持しています。特定のニーズに一致する利用可能な臨床試験に関するこの無料の情報にアクセスする方法は2つあります。
①米国パンキャン本部のペイシェントセントラルに連絡する:ペイシェントセントラルは臨床試験のデータベースに検索をかけ、患者が必要としているものに一致する臨床試験の個別化された試験リストを提供することができます。あなたが提供する情報、たとえば臨床試験を行っている施設までの移動時間・移動距離、診断、治療歴、病理などのデータに基づいて検索が行われます。
米国パンキャン本部で進められている臨床研究 あなたのがんを知ろうKnow YourTumor®プレシジョンメディシンサービスに登録して、がんの遺伝子変異の特徴が臨床試験などの治療オプションに影響を与えるかどうかを確認できます。
②臨床試験検索エンジン(Clinical Trial Finder)を介して独自の検索を開始することもできます。この無料の使いやすいオンラインツールに情報を入力して、必要な条件に一致する臨床試験のリストを取得することができます。関心のある試験を選択して、米国パンキャン本部のPatient Centralに追加情報を要求することもできます。
編集注:日本では、国立がん研究センター情報サービスにおいて、「がんの臨床試験を探す チャットで検索」があります。Google検索に慣れた方であれば使いこなすことができると思いますので、トライしてみてください。https://ct.ganjoho.jp/bot/search
編集注:パンキャンジャパンは、臨床試験情報を検索するサービスを提供しています。患者さん、ご家族から提供される情報を基にして日本の臨床試験データベースを検索し必要な情報を電話にて提供することもできます。また、臨床試験・治験に関する質問があればお答えすることができます。患者さんとご家族は、その情報をもとにして担当医、医療チームと話し合い、臨床試験が適切な選択肢かどうかを判断することができます。