日本すい臓がん患者会(PanCANJapan)         代表 真島喜幸

<米国PanCANについて>
米国PanCAN(Pancreatic Cancer Action Network)は、すい臓がん撲滅の必要性を行政に訴え、難治がん克服について働きかけるために1999年に設立されました。 それ以来、より多くの研究支援、奏功率の高い治療方法、予防プログラム、早期発見につながる検査方法を開発することがいかに緊急な課題なのかを一般および医療従事者向けの教育プログラムを通して訴えてきました。PanCANはすい臓がんに焦点をあわせた最初の国際組織です。

<すい臓がんについて>

すい臓がんに関する統計は、患者・家族にとり、また医療従事者にとっても衝撃的な内容です。
・    すい臓がんによって26分に1人、誰かが亡くなります。
・    すい臓がんは5番目に発生率の高いがんでしかも増加傾向にあります。
・    2006年には、2万人以上がすい臓がんと診断され、そのうち1万9000人以上がこの病気でなくなります。
・    他のがんと比較しても99%死亡率はきわめて高い数値です。
・    早期発見する方法もありません。
・    転移が認められた後の平均余命は僅か3ヶ月から6ヶ月です。

これらの衝撃的な統計データにもかかわらず、すい臓がんは主要がんのなかでも極めて小ない研究支援しか受けていません。 すい臓がんの研究予算は、厚生労働省、文部科学省をあわせても年間数千万程度です。それと比較して米国国立がん研究所(NCIは、すい臓がんの研究に約100倍、77億2000万円の予算を計上しています。しかも毎年NCIの研究予算は増え続けています。(注:2005年度NCI予算は総額6745億2500万円) 他の主要がんについては、研究、早期発見、治療分野で著しい成果が見られるなか、すい臓がんに関しては明らかに好ましい進展が見られません。

すい臓がんが最も致命的ながんである理由はただ一つ。: がんの研究者がすい臓がんに焦点をあわせ、早期発見、治療方法を追求することを思いとどまらせてしまうほど、極めて限られた研究機会と研究支援の現実です。
この疾患の克服を目指して研究に専念する一握りの研究者はいますが、少ない助成金と少数の研究者の組み合わせは、すい臓がんの克服に関して過去に非常に厳しく、緩和的かつ限定的な進歩しか見られなかったことを示唆しています。

日本すい臓患者会(PanCANJapan)では、この疾患との戦いに勝つためには次なるアクションプランが必要と考えています。

<アクションプラン>
1. すい臓がんの早期発見、予防、治療に関する研究助成金の増加
すい臓がんは、毎年2万人以上の人を殺し、がん死亡率でも5番目であるにもかかわらず他の死亡率トップ5のがんと比較して、非常に低いレベルの助成金しか提供されていません。しかも他のがんに関する研究助成は少なく見積もってもすい臓がんの数倍はあります。また、この研究予算の矛盾は何年も続いています。

2.がんの研究実績評価を行う
がんに係る研究の実績評価を行い、研究者の国際協力・提携も視野に入れた短期、中期、長期戦略を立案し、その実現に向けたアクションプランを構築し、実行していく。

<まとめ>
研究者は、さまざまな困難に遭遇しながらも地道な研究を通してがんとの戦いに大きな進歩をもたらしてきました。人類の歴史でいまだかつてない数の、多くの人々ががんとの闘いに勝ち、生きながらえています。残念ながら、これらの研究成果は、すい臓がん患者にとりいまだに恩恵にあずかることのできないものです。

ある日すい臓がんを含むすべてのがんが克服されるように、研究者コミュニティがより一層活躍できるよう支援していただきたい。2006年にすい臓がんと診断された2万人の患者を代表して、すい臓がんの研究、治療、および予防に向けた研究のより一層の支援をお願い致します。

また、このようなヒアリングの機会を与えていただきましたこと、深く感謝申し上げます。


topmessagedonation001

Take Action

druglag-petition

Tell us your story